PV-CQはケーブル要求特性一覧表に示すように、電技に規定されたPVケーブルとして必要な特性を満足し、次の特長を備えています。
耐候性
PVケーブルの配線方法は露出配線が多く、紫外線や風雨に常時さらされます。
PV-CQは、耐候性に優れた材料を使用しており、過酷な環境に耐えることができます。
耐熱性・耐寒性
太陽光発電設備の施設場所を考慮し、PVケーブルの使用環境温度は-40℃~90℃とされており、PV-CQはこれに対応する耐熱性、耐寒性を有しています。
耐外傷性
耐外傷性に優れておリ、狭あい部への布設時の極度の曲げや、架台等の資材との接触による外傷に対する安全性、信頼性を有しています。
難燃性
絶縁体、シースに使用される架橋ポリエチレン、架橋ポリオレフィンは、本来は可燃性の材料ですが、独自の材料配合により従来のCVケーブルと同等以上の難燃性(自消性のある難燃性)を達成しています。
環境配慮
絶縁体とシースにはハロゲンフリー材料を使用し、RoHS指令に適合した壊境配慮型のPVケープルです。また、燃焼時に有害なガスを発生しません。
ケーブル要求特性一覧表
項目 | 要求特性 | 試験方法、試険条件 | 評価結果 | |||
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導体抵抗 | 表1の値以下 | JIS C 3005の4.4 | 良 | |||
絶縁体抵抗 | 表1の値以下 | 電技解釈第46条六ロ | 良 | |||
交流耐電圧 | 表1の試験電圧に5分間耐えること | 電技解釈第46条六イ | 良 | |||
引張強さ、 伸び |
絶縁体 | 常温 | 引張強さ | 6.5MPa以上 | JIS C 3667の18.3 | 良 |
加熱 | 伸び | 125%以上 | 良 | |||
常温 | 引張強さ | 加熱後の残存率70%以上 | JIS C 3667の18.3 加熱条件:150℃ X168時間 |
良 | ||
加熱 | 伸び | 加熱後の残存率70%以上 | 良 | |||
シース | 常温 | 引張強さ | 8.0MPa以上 | JIS C 3667の18.4 | 良 | |
加熱 | 伸び | 125%以上 | 良 | |||
常温 | 引張強さ | 加熱後の残存率70%以上 | JIS C 3667の18.4 加熱条件:150℃ X168時間 |
良 | ||
加熱 | 伸び | 加熱後の残存率70%以上 | 良 | |||
低温 | クラックが生じないこと | JIS C 3660-1-4の8 冷却条件:-40℃±2℃ |
良 | |||
オゾン | クラックが生じないこと | JIS C 3667の18.10 | 良 | |||
貫入性 | 絶縁体、シース貫通力の最小値が 150×√dL 以上(注) |
電技解釈第46条六へ | 良 | |||
ノッチ進展性 | 常温に戻した後の耐圧試験に耐えること | 電技解釈第46条六ト 耐熱試験:交流300V×5分間 |
良 | |||
耐候性 | クラックが生じないこと | JIS K 7350-1、JIS K 7350-2 キセノンアークランプ720時間 |
良 | |||
難燃性 |
60秒以内に自然消火すること | JIS C 3005の4.26.2 b) 60度傾斜試験 |
良 | |||
総合判定 | 合格 |
(注) dL :導体半径
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