生産本部
製造課
C作業組
不良品が許されない材料製造
私は材料班に所属し、電線の被覆材料を作っている。
材料の粉と油、レジン(樹脂)を練り合わせてペレット状に仕上げる作業である。
不良材料が後工程に流れると取り返しがつかないため、重労働でありながら緊張度の高い仕事である。
気をつけていることは何ですか。
次工程に不良品を送らないことです。不良を出したら、そのロットはすべて使えません。こわいのは異物の混入です。ポケットの中のものが攪拌機の中に落ちたら拾えないので、ポケットは常に何も入れません。材料の袋にも気を遣います。切れ端などが落ちても不良ロットです。
あとは品種替えですね。前の材料のペレットが攪拌機の先の経路に残っていてもアウトです。ペレットは5mmほどのサイズなので、品種替えはかなり気を遣います。
1ロットで約1トン(1,000kg)の被覆材料を練ります。1袋25kgの粉を攪拌機に投入するのはかなりの重労働で、夏場は1日3kgやせることもありますが、集中力を切らさないよう体調の管理にも気をつけています。
品質のばらつきはどのように防いでいますか。
攪拌機のキーとなる数値をチャートで記録して、チェックしながら配合を進めます。あとは機械の音ですね。普段と違う音がするとすぐに体が反応してチャートをチェックし上司に報告します。
職場の雰囲気はどうですか。
チームワークはいいと思います。何も言わなくても後輩がやって欲しいことをやってくれたりすると、成長を感じてうれしくなります。
とにかく日々の業務を無事故できちんとやり終えること。そして自分が作った材料で電線が仕上がって出荷されることに、やりがいを感じます。